5月5日「真田幸村まつり」ウォーク 終了!

ガイド日記
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日 時

2023年 5月 5日(金・祝)9:30~12:15

参 加

慰霊祭には、たくさんの方が参加されました。ウォークには23名の方にご参加いただきました。

コース

コース  てんしば集合→統國寺→茶臼山→一心寺存牟堂→一心寺→逢坂→

    安居神社(真田幸村慰霊祭 ・ 真田鉄砲隊の演武の見学)

    天神坂→清水寺→清水坂→愛染坂→愛染堂→大阪メトロ四天王寺前夕陽ケ丘駅解散

まち歩き

 この日の参加者は、地元大阪府内だけでなく、兵庫県からも。幸村ファンの若い女性たち、歴史好きの男性陣に、連休を利用した家族連れといった多彩なメンバーでした。いざ、時空を超え、大坂の陣ワールドへ出陣、出陣。

 まずは統國寺の境内から、河底池を隔てて、茶臼山を望む。晴天のもと新緑がとてもまぶしい。茶臼山は、大坂冬の陣(1614年)では徳川家康が本陣を構え、翌年夏の陣5月には、最前線として、真田幸村が布陣し、家康と対峙した戦跡です。

 参加者の皆様は、両軍の攻防に思いをはせながら、標高26㍍の茶臼山山頂へ。ちなみに茶臼山は大阪5低山のひとつで、もっとも低いのが天保山。山頂には幸村の遺徳を示すパネル展示があり、皆様じっくりと説明文を読んでおられました。

 その後ゆっくりと下山し、山のふもとにある「大坂の陣歴史散策案内所 存牟堂」を見学。夏の陣、特に天王寺口合戦をコンパクトにまとめたビデオを全員で鑑賞しました。歴史好きの男性は「夏の陣の最後の戦いが、イラストや図解もあって、とてもよくわかった」と満足の様子でした。

 そして大坂の陣後も、徳川家康が手厚く保護した一心寺へ向かいました。境内北門わきの石段沿いにあるのが「霧ふりの松」。夏の陣で、幸村が家康に肉薄したとき、松から霧が吹きだし、家康の姿を隠して救ったと伝えられています。現在は古松の一部が残っているだけですが、参加者の父親さんは、小学生の娘さんに「霧がふいてきたんやで」と熱心に話していました。

 ツアーのメインとなる安居神社。この真田幸村終焉の地には、西側の石段を登り、境内へ。すでに幸村の慰霊祭は厳かに営まれており、神職の祝詞、関係者の方々の玉串奉てんが続き、境内を埋め尽くした参列者たちが幸村の遺功に思いをはせていました。

              安居神社
    真田幸村像 
              慰霊祭
              慰霊祭

 慰霊祭後は、大阪真田鉄砲隊のメンバーが、幸村の赤揃えの甲冑姿を模した武者姿などで登場。家康との決戦を演武で披露し、最後は「家康に向かって、撃て」と火縄銃を撃ちはなしました。

轟音が境内に響き渡りました。家康が倒れ、幸村が勝ったと思いたいところです。しかし、実際は、違いますよね。

境内でデモンストレーションを指揮されていた堺鉄砲研究会(大阪城鉄砲隊)の澤田平氏のスピーチが流れました。「家康目掛けて今だというところで、馬上の幸村は、鉄砲を落としてしまったのです。」と。

次に聞こえたのが、境内で見守っていた多くの観客のため息が大きく1つとなって、「ああっー残念!」の恨めしの声でした。

             甲冑隊
     真田幸村の好物「こねつけ餅」

その後 参加者の皆様は、上町台地に残る七坂のいくつかを登坂をし、天王寺区の名所旧跡を訪ねた5月5日でした。

終えて

連休のど真ん中、天候にも恵まれ、多くの参加者の皆様とともに、大坂の陣の戦跡をめぐりながら、さわやかな汗をかくことができました。また来年も開催させていただきたいと思っております。